- 2018-5-16
- 日常セラピー

おはようございます。
新潟で【オキシトシン】や【触れること】
について発信しています。
理学療法士の高野です。
最近、患者さんから
自律神経やホルモンについて聞かれることが
増えてきました。
そんなときに、こんな感じで説明してみてます。
本日はそんなお話。
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◆◇ ホメオスタシス ◇◆
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人間のカラダって
恒常性という特徴があるんです。
恒常性とは:
体内の環境が狭い範囲で一定に保たれるように
調整されること
外の環境が変化しても、
運動や食事や睡眠など
いろんなことをしても、
カラダの中は
ほぼほぼ一定に保たれるように
調整されています。
こういったことを
生体恒常性、
またの名を
ホメオスタシス といいます。
車で言えば
ハンドルの遊びの範囲で
調整されているという感じなんです。
この遊びの範囲が
大きすぎても小さすぎても
カラダとココロは健康ではないというわけ。
ではでは、
恒常性の代表選手をご紹介。
体温 (ほぼ37度前後)
血液のpH (7.40±0.05)
血圧 (ちなみに高い人は高いままで安定。。)
カラダに含まれる水分の量
・・・・・・・・・・。
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◆◇ 2大スター ◇◆
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さて、このホメオスタシスを
担っているのは・・・
それが、今を時めく2大スター
自律神経とホルモンなんです!
さながら、
反町隆と竹野内豊のようです。
(ふ、古い?)
ヒトのカラダは2つの命令系統をもっています。
それが、神経とホルモンです。
違いは、
【伝達のスピード】と【効果の継続度合い】。
自律神経はというと
少しでも理想の状態からはずれそうな時に
(ハンドルの遊びの範囲を超える時に)
速やかにズレを調整し
効果は速やかに消失します。
その調整を
交感神経と副交感神経の絶妙なバランスで
おこなっています。
調整するスピードがズレたり、
効果がダラダラと続いたり、
変なとこで働いたり、
それを、自律神経が乱れている
と言います。
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◆◇ ホルモン的考察 ◇◆
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ではでは
ホルモンは何をやっているのか?
それは、
カラダの働き具合のレベルを
ゆっくり変化させているのです。
レベルを変化させるとは?
例えば、みんなのアイドル
成長ホルモンちゃんは
カラダの発育を促進します。
心拍数でみてみると、
新生児は130~145/分ですが
成人になると、60~80/分に減少するのです。
つまりですね、
成長にともなって
心臓の動くレベルを変化させていくわけです。
この作用を成長ホルモンがやっているのです。
このように、ホルモンは
ヒトのライフステージが
変化する時に最も活躍しているんですよね。
もう1つホルモンの特徴をどうぞ。
すっごく微量で
その効果を発揮するんです。
どのくらいか?
甲状腺ホルモンという
全身の代謝を活発にするホルモンさんの場合。
その効果を発揮する量、
なんと。
1ng/L。
・・・・・・・・・。
いやいや、単位がわからんし(笑)。
この量はどのくらいかというと、
100万トンの水に1gを溶かした濃度です。
いやいや、想像できないし(笑)。
つまり、
縦・横・深さがそれぞれ100mの
どでかいプール(水槽)の中の水へ
小さじ1杯の甲状腺ホルモンを、チョロッと溶かした量です。
そんなんで効いてくる。
すんごいことです。
カラダって改めて、すごいって思いますよね。
僕たちの想像をはるかに超えたことを
いま・この時もやってくれています。
ありがたいや。
こんな感じで
たまに目に見えないカラダの働きを感じるのって
いろんなことに感謝できるココロを育ててくれますよね。
本日もありがとうございました。
高野義隆 理学療法士
フィジカルセラピスト。 触れることを通じて、他者への信頼感や安らぎを生み出すホルモン:オキシトシンの分泌を促し(オキシトシン・マッサージ)、身体のケアからココロのケアまでを行っている。
◆ブログ 【オキシトシン・マッサージ ~肌からココロに伝わるメッセージ~】
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