
新潟で【オキシトシン】や【触れること】
について発信しています。
理学療法士の高野です。
自分以外の誰かにマッサージをしてあげるって、
なかなかハードルが高いですよね。
「むしろ、私の方がしてもらいたいわ!」
疲れている時なんて、そう思っちゃいますよね。
もちろん、僕もそうです。
でも、ある詩を知ってから少し変わりました。
今回はそんなお話。
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◆◇ わたしにふれてください◇◆
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人として、
子どもとして、
青年として、
父親として、
【触れる】をココロで実感した、
【触れる】の大切さが身に染みた、
そんな詩があります。
アメリカのカウンセラー
フィリス・K・デイヴィスが
著書 『パワー・オブ・タッチ』の冒頭に
載せてある詩です。
文学的素養が全くなく
大抵、詩を読んでも
「う~ん。で、どういう意味だろ?」
と思ってしまう僕も
感じるものがある詩でして。
結構長い詩ですので
中略して紹介しますね。
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わたしにふれてください
もしわたしがあなたの赤ちゃんなら
どうぞ、わたしにふれてください
今までわたしが知らなかったやさしさを
あなたからもらいたい
おふろにいれてください
おむつを替えてください
おっぱいをください
きゅっとだきしめてください
わたしの体をあたためてください
あなたのやさしさとあなたのくれる快感が
わたしに安心と愛をつたえてくれるのです
もしわたしがあなたのこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
いやがるかもしれないし、拒否するかもしれないけれど、
何度もそうしてください
わたしがどうしていやがるかわかってほしいから
おやすみなさい、と抱きしめるあなたの腕が
わたしの夜を甘くしてくれる
昼間に見せてくれるあなたのやさしさが
あなたの感じる真実を伝えてくれる
<中略>
もしわたしがあなたの年老いた父親なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたが小さかったときに
わたしがあなたにふれたと同じように
わたしの手をにぎり、わたしのそばにすわって、
わたしを力づけてください
わたしの疲れた体によりそい、あたためてください
わたしは随分しわくちゃになってしまったけれど、
あなたのやさしさに力づけられる
どうぞ、何もおそれないで
ただ、わたしにふれてください
-フィリス・K・デイヴィス
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実際はこの3倍くらいの長さの詩です。
これを読んだとき
単純にこう思ったのです。
『自分が年老いたとき
やっぱり誰かに触れてほしいんだ!』
そして、
自分が年をとったときにして欲しいことを
なぜ、今、目の前の子ども達に
していないのか?
そう、後悔とともに思ったのです。
あなたはどうですか?
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◆◇ 一生一緒のカラダ◇◆
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そして、もう1つ思うこと。
それは、
『自分自身のカラダには、どれだけ触れているか?』
ということです。
セルフケアの基本は
触れることだと僕は思っています。
触れることによって、
自分自身のカラダに気づくことができるのです。
普段意識にのぼることのない、
カラダが発する
痛み、
硬さ、
違和感。
それを感じる。
そのために自分自身のカラダに触れることは
とっても大切なことだと思うのです。
一生一緒のカラダ。
触れることによって、伝わるメッセージがきっとあります。
高野義隆 理学療法士
フィジカルセラピスト。 触れることを通じて、他者への信頼感や安らぎを生み出すホルモン:オキシトシンの分泌を促し(オキシトシン・マッサージ)、身体のケアからココロのケアまでを行っている。
◆ブログ 【オキシトシン・マッサージ ~肌からココロに伝わるメッセージ~】
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