大人女性に訪れる第二の思春期 　from横山秋子

こんにちは！

かけがえのないあなたオンリーの

幸せの種を育てるお手伝い。

「人生のリニューアル」をテーマにお伝えする
幸せ人材コンサルタントの横山秋子です。

「息子の卒業式に謝辞を読むことになったんです」

と話す職場のMさん。

Mさんのおなかにいたときから知っているので

「あれからもう15年なのね～」と

感慨深いです。

当日、届いたツーショットは
幸せいっぱいの笑顔。

「最近、更年期症状が・・・」と嘆いていた

Mさんですが、しばらくそのことも

忘れられそうですね。

今日もキャリアコンサルタントの視点で

「人生のリニューアル」の

ヒントをお伝えしてまいります。

━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇第二の思春期◆◇
━━━━━━━━━━━━━━━

思春期といえば10代後半～20代前半。

この時期は『自分とは何者か』という

葛藤が生まれるのですが、

中年期でも同じような葛藤が起きやすいことから

”第二の思春期” （ミドルエイジ・クライシス）

と呼ばれたりしています。

スイスの精神科医・心理学者、

カール・グスタフ・ユングは、

ライフサイクルを太陽の動きになぞらえて

説明しています。

人生を４つの段階に分け、

１段階目：少年期

２段階目：成人前期

３段階目：中年期（人生の正午）

４段階目：老人期

日本人の約8割が迎えると言われる

悩み多き第二の思春期。

この、ターニングポイントを上手に乗り越えて
いきたいですね。

━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇対岸の彼女◆◇
━━━━━━━━━━━━━━━

角田　光代さんの

「対岸の彼女」（文春文庫）を読みました。

第132回直木賞受賞作です。

主人公は35歳の小夜子。
3歳になる娘を持つ専業主婦で、

ママ友や夫、義母との関係に疲れていました。

そんな時、娘を預けて働きに出る決心をし、

小さな旅行会社の面接を受け、

採用通知をもらいます。

ですが、小夜子の担当は

新規事業の掃除代行業務。

汚い空き家などを清掃する仕事です。

はじめての掃除代行事業を軌道に乗せるのは

簡単なことではなく、家族や友達など、

身近な人に気持ちが伝わらないもどかしさや、

女性同士の人間関係の煩わしさも

尽きません。

ですが、仕事や人との出会いを通して

新しい自分にも出会っていくなかで、

ずっと感じていた窮屈な生きづらさから

解放されていきます。

その小夜子の姿に強く共感しました。

苦悩のなかから

『今後どう生きていきたいか』

『自分はどうありたいか』と、

自分のありたい姿を再定義することができたのです。

━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇自己決定が大事◆◇
━━━━━━━━━━━━━━━

幸福について、経済産業研究所が、

20～70歳までの2万人を調査したところ、

所得や学歴よりも「自己決定」をしていることのほうが、

幸福につながっているという結果でした。

妻、そして母としての閉塞感で、

生活に疲れ切っていた小夜子ですが、

狭い世界を飛び出すことを自己決定し、

新たな世界や人と出会いを重ね

自分なりの折り合いのつけかたを

見つけていきます。

「なぜ私たちは年齢を重ねるのか。

生活に逃げ込んでドアを閉めるためじゃない、

また出会うためだ。

出会うことを選ぶためだ。

選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ」

（本文より）

対岸とは、川を挟んだ向こう側。

基本的には、こちらとは別の世界。

敢えて見ないこともできます。

でも、「何があるんだろう」

「どんな人がいるんだろう」

出会いたいと思ったなら、

こちら側の世界にいる自分から

歩み寄ることができるのです。

第二の思春期は

誰にでも起こりうる人生の通過点。

この時期に自分自身と向きあうことが

人生を変えるきっかけにもなる。

選んだ場所に近づくために

自分の中でできることから始めてみませんか。

そのことが、その後の自分の人生を

豊かにしてくれることにも

つながっていくのかもしれません。

◆ 「人生のリニューアル」のための
今日のヒント

20歳の顔は自然の贈り物。

50歳の顔はあなたの功績。

ココ・シャネル-（フッションデザイナー）

それでは、
今日も豊かな１日を！

◇個人ブログもぜひご訪問ください。

「人生リニューアルのヒント」～ 働く幸せ・生きる歓び～
http://ameblo.jp/vitamin-counselor/