おはようございます。
新潟で【オキシトシン】や【触れること】
について発信しています
フィジカルセラピスト 高野です。
私、10年以上前に
ウィークデイは便秘。
ウィークエンドは下痢。
このサイクルがずっと続いたことがあります。
(いきなり朝からすみませぬ・・・)
消化器内科で検査した、結果。
過敏性腸症候群!とな。
本日はそんなお話。
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◆◇とっても身近 過敏性腸症候群◇◆
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過敏性腸症候群
(irritable bowel syndrome「IBS」)は
お腹の痛みや
便秘や下痢などのお通じの異常(排便回数や便の形の異常)が
数ヵ月以上続く状態のときに
最も考えられる病気です。
大腸に腫瘍や炎症などの
病気がないことが前提ですが
約10%の人がこの病気であるといわれている
とっても身近な病気です。
Googleで【かびん】と入力すると
最初に出てくるくらい
とっても身近であります。
この病気になると
お腹の痛み、便秘・下痢の症状によって
日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
原因はよく分かっていませんが
ストレスによって不安状態になると
腸の収縮運動が激しくなり
痛みを感じやすい知覚過敏状態になります。
この状態が強いことが
IBSの特徴と言われています。
治療方法としては
薬物療法のほかに
やはり【生活習慣の改善】です。
3食を規則的にとり
暴飲暴食、夜間の大食を避け
食事バランスに注意したうえで
ストレスを溜めず、睡眠、休養を
十分にとる。
刺激物、高脂肪の食べもの
アルコールは控えてください。
それは分かっているんだけどね・・・。
そんな方に、興味深い報告が届きました。
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◆◇マッサージの効果◇◆
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IBSに対する腹部マッサージの効果について
論文が、最近発表されました。
この研究では
IBSのラットに対して
1日1回、5分間の腹部マッサージを行い
その効果を調査しています。
その結果
腹部マッサージを14日間継続することで
IBSの症状を起こす原因といわれる
マスト細胞の数が有意に減少したそうです。
つまり、お腹へのマッサージは
IBSの症状軽減に有用である
可能性があるということです
詳しく知りたい!
そんなマニアックな方はこちらをどうぞ。
腹部マッサージによるマスト細胞の変化が確認できます。
Huanan Li et al. Abdominal Massage Improves the Symptoms of Irritable Bowel Syndrome by Regulating Mast Cells via the Trypase-PAR2-PKC ε Pathway in Rats. Pain Res Manag. 2022 Sep 28;2022:8331439.
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◆◇お腹のオキシトシン・マッサージ◇◆
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そんなこんなで
お腹へのマッサージ方法をご紹介。
寝る前にやるのがおススメであります。
① 丹田あたため
:おへそから3横指下の丹田に両手を置いて『じわー』と温めます。
:呼吸を丹田に集めるようにゆっくりおこないます。
:これだけでお腹が暖かくなる方も。
② 全体を揺らすようにマッサージ
:お腹全体をまんべんなく揺らします。『ふるふる』っと。
:硬いところや冷たいところは特に入念にやります。
:揉んだり、引っ張ったりせずに『揺らすこと』を重視します。
③ 小腸タッピング
:おへそから2横指の場所を、指先で円を描くようにタッピングします。
:腸に関係する大切なツボが密集しているところです。
④ もみあげあげマッサージ
:下腹部を両手を使って、文字通りもみあげます。
:恥ずかしがらずに『ぼよん、ぼよん』とやりましょう!
:軽く引き上げる感じでいきます。
⑤ 横隔膜マッサージ
:肋骨の下に指を軽く入れて、内から外へさする様にマッサージします。
:丸まった姿勢や浅い呼吸によって、横隔膜は硬くなっています。
:痛みを我慢せずにかる~くやりましょう。
自分の手で自分のカラダを楽にできる。
そんな素敵なセルフケア。
これからも紹介していきますね。
『本日のキーポイント』
①下痢と便秘を繰り返す過敏性腸症候群
②10%が経験しているかなり身近な病気
③お腹全体をマッサージすることが効果あり
本日もありがとうございます。
あなたの今日に、明日に
少しでも役立てたら、幸いです。
。・゜・。・゜・。・゜・。・゜・。*。・゜
高野義隆 ブログ
【オキシトシン・マッサージ ~肌からココロに伝わるメッセージ~】

病院で様々な患者さんとリハビリを行う中で。
『触れること』の凄さを何度も経験しました。
身体に『触れること』は,身体への気づきを生み出すだけではなく,他者への信頼や安心感を生み出すオキシトシンを分泌させます。
『触れる』を通じて,身体と心のケアサポートを行っています。
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