こんにちは!

かけがえのないあなたオンリーの

幸せの種を育てるお手伝い。

「人生のリニューアル」をテーマにお伝えする
幸せ人材コンサルタントの横山秋子です。

麦わら帽子と虫取りアミと蝉といえば

眩しい夏の定番ですね。

でも、蝉は七日であっけなく生涯を終えて

しまうという哀しい生きもの。

その、七日しか生きられない蝉が

タイトルになっている

角田光代さんの小説、

「八日目の蝉」をお気に入りの

オーディオブックで読破しました。

ドラマや映画でも話題になり

ご覧になったかたもいらっしゃるでしょう。

”八日目の蝉”は何を意味してるのか、

4才まで誘拐犯・希和子(きわこ)に育てられた

奇異な運命を背負う主人公の薫(かおる)の

生きざまに答えを探しながら

息を詰めるように読み進みました。

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◆◇三つ子の魂百まで◆◇
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「三つ子の魂百まで」

あらゆる場面で使われることが多い

ことわざですが、

「幼い頃に体得した性格や性質は、

一生変わることがない」という、

情操教育においても軸となる

考え方のひとつです

幼いころ大切にされた記憶は、

そのひとの心に、愛情を受けとめる器、

をつくるそうです。

+++

わたしには5才のときに他界した

父の記憶がほとんどないのですが、

そのことが自分自身にどんな影響を

及ぼしているのかはよく分かりません。

手元には父が写っている家族写真が

1枚しかなく、4才上の姉から聞いた話が

わたしの父親像です。

車の部品工場を経営していたのですが、

保護司として犯罪や非行をした人の

更生のための活動をし、

優しく面倒見の良い人だったようです。

未亡人となった母は3人の子を抱え、

工場の後始末に追われ、

とにかく忙しかった。

当時の話をちゃんと聞けたのは

70才を過ぎた母のマッサージをしながらでした。

こころもカラダもゆるんだからでしょう。

女学校時代、海岸に流れついた

死体を運ばされた戦争体験や、

最初の就職先の県庁で

マッカーサーのサインのある

書類を扱っていたこと、

上京しレストランで女給をしたときは

オムライスにびっくりしたなど、

そんな思い出話から

わたしたちの幼いころの

話になったのです。

父の他界後、父の親戚との縁は途絶え、

実家からの援助に救われたこと、

祖父がわたしたちを連れて帰ってこい、と

言ってくれたけれど帰らなかったことなど、

初めて知ることもありました。

ですが、子どもの頃に

母が父の話をほとんど

しなかった1番の理由は

内縁の夫…という人の存在が

あったからです。

3人の子を育てながら、

女としての母の生きざまは

子どもにとっては受け入れがたいことも

多くありました。

とにかく、その人との喧嘩は激しく、

刃物やビール瓶が振り回されたので

不穏な空気になれば、わたしたちは

家から逃げ出し、夜中に

街をさまようこともありました。

わたしが20才のときに、

その人の女性問題で

狂ったようになった母。

わたしたちは、嫌がる母を説き伏せて

強引に引っ越しをして

その人との関係を終わらせたのです。

多感な時代、ちょっと複雑な家庭環境でした。

周囲からは

「不良になっても仕方がない」と

思われていたと感じていましたが、

どんなことも家庭環境のせいにするのは

かっこ悪いと思っていました。

おそらく大好きだった

「赤毛のアン」や「小公女」の影響で、

自分と主人公を重ね合わせ

悲壮感がなかったことも

影響していると感じます。

そして、父との思い出はほとんど無くても、

3才までは温かい愛情に包まれた日々を

送っていたわたしは、

ちゃんと愛情を受けとれる器が

育まれていたのだと思っています。

女としては反面教師だった母ですが、

朗らかで面倒見がいいので友人も多く、

生命力に溢れていて、

口は悪いけれどメソメソしない。

呆れるほど、都合の悪いことを

忘れるのが母の特技でした。

色々あったけれど愛すべき人だと

姉とはそんな話をしていました。

ただ、異性の兄は

もう少し複雑だったようです。

夏休みに高校生だった兄が

家出を企てたことがありました。

茨城の祖父宅から大阪に

帰る新幹線で途中下車してしまったのです。

飲食店に住み込みで働こうと

問い合わせしたところ、

電話がつながらなかった。

本屋さんで時間をつぶしていたら、

見知らぬ女性に声をかけられて、

誘われるままついて行ったら

教会だったそうです。

きっと兄の様子がおかしかったのでしょう。

数日、教会に泊めてもらったあと、

東京の親戚宅を訪ねていきました。

そこで数日過ごして帰宅したので、

母は兄の家出の企てを知りません。

わたしと姉と兄は

それぞれ形の違う愛情を受けとめる器を

持っていたようです。

兄のことを「あの子が一番やさしい」と

何度も母から聞かされましたから

兄の器の中にも

母から愛された記憶が

ちゃんとあったはずなのです。

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◆◇大切にされた記憶◆◇
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大人になるにつれ、

望むと望まざるとにかかわらず

多くの人の人生に巻き込まれていく。

そんなとき、人を支えるものは

あの日、あの時の

大切にされた記憶の数々。

自分が大切にされて、

はじめて人は自分の価値を知り、

自信を持って生きていくことが

できるのだと思うのです。

心の中にその記憶が存在し続けることで、

その人を守り続けてくれるのです。

+++

八日目の蝉の薫も、

「不幸になって当然」だという思い込みが

自身を縛っていたことに気づきます。

過去を振り返るプロセスから

希和子に本当に愛されていたという記憶で

未来の自分の役割を、

見つけることができたのです。

そして、薫は主体的に人生を切り拓く

八日目の蝉になろうとして物語は終わります。

心が揺さぶられ、最後には癒しと希望に

満たされる夏におすすめの物語です。

◆ 「人生のリニューアル」のための
今日のヒント

あなた自身を、出来事や外部に定着させてはいけない。

あなたのことはあなた自身が定義すべきなのだから

『孤独の意味も、女であることの味わいも』

国際政治学者 三浦瑠麗

それでは、
今日も豊かな1日を!

◇個人ブログもぜひご訪問ください。

「人生リニューアルのヒント」

~ 働く幸せ・生きる歓び~
http://ameblo.jp/vitamin-counselor/

現在、(有)ケースメソッドにてマネージャ/キャリアコンサルタントとして従事。
http://www.kaikei-soft.net/kunren/support.html
「働く幸せ」「生きる歓び」に目覚める人が増え、繋がりを大切にできる相互支援社会の実現を目指しています。年齢性別に関係なく能力開発が自信回復への近道であると実感し、夢の実現を全力でサポートしています。

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