おはようございます。
新潟で【オキシトシン】や【触れること】について
発信しています。
理学療法士の高野です。
若い人の視点って、
たまにハッとすることが多いですよね。
僕は5年位前から
所属している医療法人の
採用面接や作文の採点を
担当していますが、
今年の作文テーマは
『新型コロナ禍による変化の中で
あなたが気づいたこと/考えたことは何ですか?』
でした。
受験者は20歳代前半の視点で
様々書いてくれました。
「人と会って話すことって大切だと気づいた」
「言語外のコミュニケーションの重要性に気づいた」
などなどです。
その中の一人の文章が良かった。
僕はそれを読んで、
「この子の視点いいなぁ」
と、偉そうに思ったのです。
そこには。
コロナ禍の変化の中で、
『人の生活に対する
自分自身の視野が広がったと感じます』
と書いてあったのです。
多くの人が自粛で、
制約が増えて、
不便で、
大変で、
そう考えるのに。
その子の文章は、
制約の中でもそれに対応して生きる
人々の生活のしなやかさに
目を向けているのです。
制約をどんなふうに捉えるか。
今回はそんなお話。
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◆◇重力と歩行◇◆
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『何かをしたい!』
あなたがそう思い立ったとき。
それを阻むものがありますよね。
お金
時間
距離
環境
恐怖感
コロナ
・・・・・・。
【制約】
なんつって呼ばれます。
『人の動き』を学んでいると、
地球に暮らす私たちの
一番の制約は
何と言っても
重力であると気がつきます。
重力とは:
地球上の物体を地球に引きつけようとする力のこと
この重力があるおかげで
どんなに高く飛ぼうとも
必ず地面に落ちますし、
重いものを持ったら
すごく重く感じます。
これは地球で暮らしている誰にでもある
平等な制約となります。
時間と同じですね。
誰でもおんなじ。
逃れられない。
日常ではほとんど
気が付かない
この重力という制約。
邪魔だからっていって
もしなくなったらどうなるか?
自由になるのけ?
やりたいようにやれるのけ?
実際にはそんなことはないようです。
人は歩く時
重力を上手に活かして
省エネルギーで移動する術を身につけました。
むしろ、重力がないと私たちの直立2足歩行は
成り立たないのです。
イメージしてください、
月面歩行の映像を。
(マイケルのムーンウォークではないですよ)
ぴょんぴょんと跳ねるように歩いてますよね。
あれは
『わ~い。月だ、月だぁ!!』って
ルンルン・ウキウキで歩いている訳ではなく、
月面では重力が地球の1/6なので
うまく重力を活用できなくて
あのような歩き方しかできなくなっているのですね。
重力があればこそ、
私たちの歩行は成り立っているのです。
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◆◇ 制約があればこそ ◇◆
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このような視点に立つと
今ある制約って
【それがあればこそ成り立っている】
っていう考え方もできます。
年配の患者さんと話をすると
よく出てくる話題は
『子どもが小さい頃、手間がかかって
早く大人になれって思っていたけれど、
今になってみると、とても良い時だったなあ』
こんなお話しです。
昔は、自分の時間を奪われる。
まさしく制約に思えた子どもたちも、
彼ら、彼女らが巣立っていった後に
子どもたちのおかげで
親としての人生を生きることができた。
そう、気が付くことがあるということです。
こんな視点で見てみると
あなたが今抱える制約に対して
新しい発見があるかもしれません。
あなたの今日に、明日に
少しでも役立てたら、幸いです。
*。・゜・*。・゜・*。・゜・*。・゜・。*。・゜
高野義隆 ブログ
【オキシトシン・マッサージ ~肌からココロに伝わるメッセージ~】

病院で様々な患者さんとリハビリを行う中で。
『触れること』の凄さを何度も経験しました。
身体に『触れること』は,身体への気づきを生み出すだけではなく,他者への信頼や安心感を生み出すオキシトシンを分泌させます。
『触れる』を通じて,身体と心のケアサポートを行っています。
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