
おはようございます。
新潟で【オキシトシン】や【触れること】について
発信しています。
理学療法士の高野です。
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◆◇ 脳の専門家曰く。 ◇◆
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脳研究者
池谷雄二先生。
『できない脳ほど自信過剰』
『脳には妙なクセがある』
『パパは脳研究者』
などの著書がある
脳科学の専門家です。
難解な脳科学を
分かりやすく・面白く伝えてくれます。
以前、池谷先生の講演を
聞いたことがあります。
今回はそこでのお話。
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◆◇ 前輪はカラダ。後輪はココロ。 ◇◆
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池谷先生は繰り返し
【カラダが主導権を握っている】
【脳は、後で意味づけをしているだけ】
【まず、カラダを動かそう】
と言っていました。
脳は刺激がないと
な~んにも判断できない存在。
暗闇のなかでじっと閉じこもっていて
外のことが全く分からない存在。
カラダから刺激が入ってきてはじめて
脳というヤツは動き出すようなのです。
身体心理学では
こう言われています。
【面白いから笑うのではなく、
笑うから面白いのだ】
【興味があるから前傾姿勢で聴くのではなく、
前傾姿勢で聴くから興味がわくのだ】
カラダが動いて
ココロがそれについてくる、と。
車で言えば
前輪はカラダ
後輪はココロ
前輪をハンドルで操作すれば
後輪はそれについてくるだけ。
とても興味深い実験があります。
ペンのくわえ方で
漫画の面白さの感じ方が変わるというもの。
これは80年代に行われた有名な実験。
口角が上がるように
ペンをくわえた方が
同じ漫画でも面白く感じるという
結論の実験であります。
ここから
『カラダが笑顔を作ると
ココロは面白く感じちゃう』
ということが分かったのですね。
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◆◇ 幸せを見つける『笑顔』という表情 ◇◆
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さらにさらにさら~に。
興味深い実験があります。
口角が上がるように
ペンをくわえたまま
(つまり、笑顔の表情を作ったまま)
20個の用語が書いてある紙を眺めてもらう
そんな実験であります。
そうするとね。
笑顔を作らなかった時と比べて
幸せに関する用語たち。
【あったかい】
【嬉しい】
【美味しい】
そんな用語を見つけるスピードが
速かったというのです。
つまり。
『笑顔という表情は
自分の周りにある幸せを見つけやすくする』
そんな効果があるということなのです。
この話のミソは
笑顔の表情だけで、
感情は伴っていないことであります。
これを聴いたとき
あまりに驚いて
ふへ~。と言ってしまいました。
やる気が出ないとき
まずはカラダを動かしてみよう。
気分が落ち込んでいるとき
まずは胸を張ろう。
緊張しているとき
そっとカラダに触れてあげよう。
カラダが先。
ココロが後。
こんなふうに考えるとね。
肌から感情にアクセスする
『触れる』って行為が大切なのも
なんだか腑に落ちていくのですね。
【本日の結論】
暗闇の中にいる脳に
素敵な刺激を入れてあげましょうね。
マスクのなかでも笑みを。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
あなたの今日に、明日に
少しでも役立てたら、幸いです。
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高野義隆 理学療法士
フィジカルセラピスト。 触れることを通じて、他者への信頼感や安らぎを生み出すホルモン:オキシトシンの分泌を促し(オキシトシン・マッサージ)、身体のケアからココロのケアまでを行っている。
◆ブログ 【オキシトシン・マッサージ ~肌からココロに伝わるメッセージ~】
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