
あぐらで座ることを
日常でやっていますか?
ヨガや
瞑想の時は
あぐらの姿勢によくなりますね。
これはあぐらだと
カラダを上手く使えて
エネルギーが通りやすい
姿勢になりやすいから
だと私は思っています。
あぐらで座ることを
「あぐらをかく」
と言いますね。
そういえば
「かく」ってなに?
と思いませんか?
この語源を調べてみると
「あ」は足
「ぐら」は「くら(座)」
「くら」は
「高御座(たかみくら)」
「枕(まくら)」と同じで
「高く設けられた場所」
という意味で
貴族が座る高い座席や
腰掛などの道具を
「あぐら」と呼んでいたことに由来するそうです。
江戸時代に茶道が普及したことで
正座が正式な座りかたになりましたが
それまでは、あぐらか
立て膝で座ることが
正式な座りかたでした。
確かに時代劇のドラマでも
戦国時代の武将は
あぐらをかいているイメージですね。
***
では、
かくってなんでしょう?
これには諸説あるのです。
人間国宝の桂米朝さん曰く、
『かく』というのは英語で言う
『Do』にあたる動詞だとのこと。
『あぐらをかく』
は意味としては
『あぐらをする』
になるのですね。
他の説では
『あぐら』というのは
『組む(あぐむ)』という言葉が
変化した言葉になります。
『かく』というのは漢字では『構く』。
『あぐらを構く』とは
足組みを構えるという意味なのです。
痒くて身体を「かく」と
あぐらを「かく」
同じ「かく」でも
私たちは当たり前のように
使い分けていますが
外国の方が日本語を習う時に
絶対に悩むところでしょうね。
何気ない動作の言葉からでも
日本語の多様さをしみじみ感じます。
正座よりも楽な座りかただと
言うことで
「あぐらをかく」は
いい気になっていて努力や改善をしない。
また、ずうずうしい態度をとる
というような
意味でも使われたりします。
そんな楽な座りかただと
言われるこのあぐらですが
中にはそんなに楽ではない
という方もいらっしゃいます。
あぐらでも長時間座るのが辛い
という話をよく聞きます。
そんな方は
骨盤が後ろに倒れてしまって
背筋が伸ばしにくく
股関節も開きにくい状態に
なっています。
今日は
あぐらが楽になる座りかたの
一つをお伝えします。
***
まずあぐらをかいて
今の感じを味わってみてください。
お尻が床に着いているところを
覚えておいてください。
次に
ゆっくりカラダを前に倒していきます。
前に手をついて
できたら肘までついて
お尻を浮かせられたら
浮かせてください。
ふわっと。
そのまま前に屈んだまま
ゆっくりとゆっくりと
お尻を床に着いていきます。
丁寧に着くのがポイントです。
ドスンといかないように。
そして、身体を起こしてみてください。
先ほどより
楽に座れていたらオッケーです。
自分の身体を感じてみましょう。
***
坐骨の位置が変わったことで
骨盤が立ちやすくなり
股関節は開きやすく
肚に力が入れやすくなっています。
骨でしっかりと座れていることで
背中の筋肉が楽になるので
長い時間座りやすくなります。
和のカラダの暮らしかた連続講座では
座りかたに特化して
お伝えする回もあります。
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長座、あぐら、椅子
私たちは1日のうちの多くの時間を
座って過ごしています。
ちょっとしたことで
座ることが楽になるコツを
知っておくか
知らないかで
これからカラダが
どの方向に進むのか
楽な方か
疲れる方か
柔らかい方か
硬い方か
違いが出てきてしまいます。
***
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矢古宇 一江(やこう かずえ) 腱引き師
腱を調律して体の音色を響かせる腱引き師。
未来へのギフトになるような小さな習慣自分の体の慈しみかたをクリエイトします。
一人一人に合ったセルフケアをセッションや講座を通じて最大限にカラダの可能性を引き出すサポートをしています。
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