
あなたの名前に隠された秘密を
知りたくはないですか?
名前のもつ音の意味から
「使命」をひも解く名前のことだま師ちあきです。
日本には古来から先人たちが大切にしてきた
「言葉」があります。
言葉には秘められた想いや知恵があります。
今まで当たり前のように使って来たのに
知らずにいたことなど。
言葉の扉を開けて見て行きたいと思います。
どうぞお付き合いください。
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◆◇桜始開(さくらはじめてひらく)◇◆
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3月も残すところあと僅か。
昔、こんなことを聞いたことがあります。
1月は「行く」
2月は「逃げる」
3月は「去る」
春は出会いと別れの季節と言われますが、卒業式然り
転勤や異動といった出会いと別れが織りなされ
まさに去りゆくひと月なのかもしれません。
3月26日から3月30日ごろは
七十二候 第十一候 春分 次候
『桜始開(さくらはじめてひらく)』にあたります。
暦では、この時期に桜の花が咲き始めることを
伝えています。
桜の開花宣言は、標準木に花が五、六輪
咲いた時点で発表されます。
今年は平年よりも桜の開花は早いそうで
ソメイヨシノの開花は3月14日に
東京(靖国神社)からスタートして
既にあちらこちらで桜の花が芽吹いています。
日本と言えば桜の花を思い浮かべるように
桜は日本を代表する国花です。
古くは『日本書紀』に桜を詠んだ歌が
登場するほど。
別名は「夢見草」です。
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◆◇桜で表す季節の移ろい◇◆
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天候の変化を花で表す言葉があります。
桜が咲く頃に
寒さが戻ることを「花冷え」
曇った天気を「花曇」
降る雨を「桜雨」
この時季に吹く強い風を「花嵐」
何とも風情がありますね。
桜の花芽の80%以上が開いた状態を
満開と表すのですが、
そこに至るまでの桜の花の様子は
「蕾(つぼみ)ふくらむ」から始まり
「ちらほら」
「三分咲き」
「五分咲き」
「満開近し」
そして「満開」となってからは
散り行く桜を
「花吹雪」
「桜颪(さくらおろし)」
「飛花(ひが)」と表し、
水面に落ちて流れていく桜を
「花筏(はないかだ)」と言います。
桜の咲く前から散っていくまで
花に心を寄せ、
花に例え、
花と共に生活をする。
いかに日本人が桜を大切に
思っているのかが、感じ取れますね。
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◆◇桜の語源◇◆
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世の中に たえて桜の なかりせば
春の心は のどけからまし
(古今和歌集 在原業平)
[訳]
この世の中に
桜というものがなかったら
春をのどかな気持ちで
過ごせるだろうに
春という季節には
桜があるために人々は心を騒がせる
と、云うことを詠んだ歌だそうです。
「桜」の語源には諸説ありますが、
動詞の「咲く」に接尾語の「ら」が
付いたというのが有力と言われています。
この接尾語の「ら」は
親愛の情や、感動の表現に使われ
まさに「咲いた」ことを
喜び、感動する様を表しています。
また、木之花咲耶姫(このはなさくやひめ)が
種を蒔いて咲かせたともいわれ
花が「咲く」事を喜び「桜」になったとも
伝えられています。
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◆◇サの神様と桜とお花見と◇◆
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名前のことだまでは「さ」の音には
「幸」と
「咲く」という意味があります。
古代の人々は山には
山の神である「サの神」がいて
幸せを与えてくれると考えていました。
サの神様は
普段は山にいるのだけれど
春になると里に下りてきて
人々に幸せを与えてくれる。
桜の花が咲くことで
神様の訪れを知り、お迎えの儀式として
桜の木の下に集い宴を開きました。
私達が桜の花に心躍らせるのも
桜のもとに集い、お花見を行うのも
遥か昔の先人の思いを受け継ぎ
次代へとつなげているのかもしれません。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
今日という日が、
あなたの素敵な一日でありますように。
つながったご縁に心からの感謝をこめて。
高橋千晃(たかはし ちあき) 名前のことだま師®
名前のことだま師®ことばがもつ大きな力を一番発揮している名前を紐解き、名前に隠されたメッセージや使命を伝え、それぞれの幸せへと導いている。
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