腱を調律して体の音色を響かせる
腱引き師のやこうかずえです。
普段は東京の原宿で
「原宿道場 一伶庵」を開き
そこで腱引きをしています。
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◆◇ 腱にクローズアップ! ◇◆
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腱引きの「腱」
聞いたことはあるけれど
腱ってなんだろうというかたも
多いと思います。
他によく聞く言葉で「靭帯」があります。
さて、靭帯と腱って何が違うのでしょう。
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◆◇ 骨と筋肉のあれこれ ◇◆
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私たちの体は
骨が繋がってできています。
その数は通常言われているもので206個。
いやいや196個だとか、
骨の数は諸説あります。
成人でも腰の骨など通常より
多いかたもいらっしゃるので
実は個体差もあります。
そのたっくさんのバラバラの骨どうしを繋げているのが靭帯です。
キッチリと繋ぐ役目ですので
とっても強固であまり伸び縮みはしないです。
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骨組みだけでは人の体は動きません。
私たちの体が動くためには
筋肉が必要です。
ある骨から違う骨にくっついている筋肉が縮んだりゆるんだりすることで
骨同士を近づけたり遠ざけたりしています。
例えば腕。
ポパイの力こぶの筋肉、
上腕二頭筋が縮むと
腕の骨同士が近づくので、
腕を曲げることができます。
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骨と骨を動かすためについている筋肉なのですが、
体を触ってもらうとわかるように
筋肉は弾力があって柔らかいものです。
イラストだと筋肉は赤く色がついていますよね。
いわゆるお肉の色です。
骨付き肉の赤いところですね。
ただ、そのままの素材のままで骨についたら、
とてもじゃないけれど強度が弱すぎて
ちょっとした動きでも
すぐに骨から外れてしまうことになってしまいます。
そんなことになったら
不便でたまりません!
ですので、柔らかい筋肉は
骨に近くなると
固くて強くて
でもしなやかな素材、
「腱」に姿を変えて
しっかりガッチリ骨にくっついているのです。
だからかなりの力を出して
筋肉を縮めても
骨からおいそれとは
離れない構造になっていて、
日々私たちの体を守りつつ
快適にしてくれているのです。
腱の色は透明感のある真っ白。
鳥のササミのスジ、白いですよね。
実際とても綺麗なもので、
私たちの体の中には
こんな美しいものがあるのか!
という感じです。
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◆◇ 腱のセルフケア ◇◆
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そんな腱を健やかに保つには
やはり、よく動かすこと
そして触ること
が大切です。
例えば1番有名な腱である
アキレス腱。
踵にある太い腱ですね。
ここもよーく動かしたり
たまには触ってあげたりしてみてください。
足の甲をぐーっと伸ばしたり
反対にぐーっと曲げたり
触り方も特に決まりはないです。
特に付け根の踵の骨あたりまで
よくなでたり
アキレス腱を軽くはさんでさすったり
いつも私たちの体を支えてくれている
足の根元の腱です。
「いつもありがとう」なんて
声をかけられたりして
触ってもらったら
アキレス腱の細胞も大喜びです。
体の筋肉を骨につないでいる腱。
全身にあって毎日真面目に働いてくれています。
そんな精密な体にあらためて感謝です。
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セルフケアも
自分を知ることから始まります。
自然治癒力学校の4~6月期のセルフケア講座、心とカラダからのアプローチが盛りだくさんです!
FROM やこうかずえ