おのころ心平、「癒し」の哲学連続講座
「癒しとは何なのか?」…。
おのころ心平が挑む「癒し」のリベラルアーツ。太古の昔から現代まで、「癒し」をキーワードに、その歴史を俯瞰するセラピスト必見の、共通知識講座です。
12月は、ココロとカラダの関係を読み解く内容。
前世療法と輪廻転生とは、どういう関係になるのだろう?
イメージの力で病が癒える「プラセボ効果」ってどういうこと?
ヒーラーや近代神秘主義者が行なう心身統合のヒーリング・・・
それらの現象に、「心身問題」をどう読み解いてゆくか。
ヨガの源流のインド哲学の中に「心身一如」の思想を見いだしながら、一方で、西洋哲学者たちが挑んだ心身問題や「物心二元論」を考察していきます。
癒しの哲学シリーズ、クライマックス。
あなたのココロとカラダがスクランブルする、興奮の知的冒険講座です。
こちらの講座は9月~12月の4か月間で開講する『癒しの哲学』の12月募集となっています。
4か月連続受講にお申込み済みの方は、お申込みは不要です。
ヨガの源流

ヨガの源流
ライブ放送:12月16日(水)14:00~15:00
再放送① 12月16日17:00 ~ 12月17日13:30
再放送② 12月25日0:00 ~ 12月27日23:59
ヨガは、古代インド発祥の伝統的な「心身一如」の宗教的行法です。もともとは感覚器官を制御することで、精神を統一し、不動心を得、輪廻からの「解脱」に至ろうとしたものでした。ヨガの音訳は、「瑜伽(ゆが)」。この瑜伽(ゆが)を、日本で大々的に実践し、広めたのが、かの真言密教開祖、空海でした。空海は、記憶力増進のためにマントラを百万遍唱える行(マントラ・ヨーガ)を実践したり、唐に渡った後は、インド人僧侶から直接教えを受け、熱心にこれを実践していたそうです。日本において密教とヨガは、本流を同じくしているのです。
古代インドではヨガは、バラモン教、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教等の修行法として行われ、宗教・宗派の違いを超え、インドの諸宗教を深く結びつけてきました。ヨガを通じて、古代インド哲学の人間観、宇宙観をまとめてみたいと思います。
前世療法のしくみ

前世療法のしくみ
ライブ放送:12月17日(木)14:00~15:00
再放送① 12月17日17:00 ~ 12月18日13:30
再放送② 12月25日0:00 ~ 12月27日23:59
前世療法と言えば、1986年に出版された、こちらの本(アメリカの精神科医であるブライアン・L・ワイス著)によって、

世に知られるようになりました。ワイス博士は、退行催眠療法により、出産以前に遡った記憶(前世記憶)を思い出すことにより、現在抱えている病気が治ったり、治療に役立つと考えました。現在、前世療法は、催眠療法の一種とされていますが、人間は死後、人間に生まれ変わるという「転生論」を前提とします。輪廻転生と言えば、仏教ですが、仏教以前に、古代インドにあったバラモン教やウパニシャッド哲学においても、輪廻は説かれています。
これらの思想をやさしく紐(ひも)解き、前世療法のしくみから、ココロと魂と容れ物としてのカラダの関係を、おのころ流に解説していきたいと思います。
ヒーリングとは何か?

ヒーリングとは何か?
ライブ放送:12月18日(金)14:00~15:00
再放送① 12月18日17:00 ~ 12月19日13:30
再放送② 12月25日0:00 ~ 12月27日23:59
中世のイギリスやフランスでは、王が手を当てることによって病気が治ると信じられ、王が民衆に直接接触する「ロイヤル・タッチ」と呼ばれる儀式が盛んに行われました。ロイヤル・タッチ儀式は18世紀のアン女王の時代まで続けられていたのです。
近代科学革命後は、中世の魔術的伝統がどんどんとそぎ落とされていきますが、それでも魔術と医学が混合したような治療法が現存しました。
18世紀(1700年代)には、フランツ・アントン・メスメルによる動物磁気療法、19世紀(1800年代)には、それに連なるさまざまな治療家、ヒーラーが登場しています。現在までにつながるヒーラーの系譜を概観しつつ、ヒーリングが起こるしくみと心身相関の原理について考察していきたいと思います。
プラセボの奇跡

プラセボの奇跡
ライブ放送:12月19日(土)14:00~15:00
再放送① 12月19日17:00 ~ 12月20日13:30
再放送② 12月25日0:00 ~ 12月27日23:59
「プラセボ」こそは、ココロがカラダに作用を及ぼす証拠として最たるものと言えるでしょう。プラセボは、日本では「偽薬」と訳され、実際の臨床において、外見上は薬とまったく同じで、中身は澱粉や糖分などでつくり、患者に「薬をのんだ」という安心感を与えることで、薬の害作用や薬物依存を回避し、「自然治癒力と暗示的効果による経過を見る」という治療意図で使われています。あるいは、治療目的ではなく、比較対照臨床試験の際に、試験薬の効果と暗示的な効果を区別する場合にも使われています。
このプラセボ、思い込みや強いイメージの力によって、病気の改善、回復、自然治癒力の発動を促すことから、多くの専門家による研究がなされてきました。それらの研究や実際に起きた奇跡的な治癒例を紹介しつつ、まさに、ココロのカラダへの作用について解説していきたいと思います。
ココロとカラダを結ぶ哲学

ココロとカラダを結ぶ哲学
ライブ放送:12月20日(日)14:00~15:00
再放送① 12月20日17:00 ~ 12月21日13:30
再放送② 12月25日0:00 ~ 12月27日23:59
おのころ心平、ココロとカラダの関係を探求して、27年。この過程で多くの医師(ドクター)や治療家、スピリチュアルヒーラーさんと交流をもち、「心身医学」について教えてもらい、また「身心一如」について、多くを学んできました。
ココロがカラダに作用を及ぼすと同時に、カラダがココロのありように作用する・・・。この実感としては、ふつうに当たり前のようなことが、これを証明するとなると、たいへん難しい。しかし、そうした壁に、挑む哲学者たちが歴史上、数多くいたことを知りました。
僕自身が影響を受けた、心身問題に挑戦した科学者や哲学者を紹介しながら、ココロと癒しの哲学シリーズのファイナルを飾りたいと思います。乞うご期待です!!
