「母から学んだ患者学、患者家族学」~いちい葉子~

からだデザイン研究所代表

井本整体 人体力学体操指導者

いちい葉子です

今日は母の日

私の母はすでに他界しているので

にぎやかなお花屋さんを見ると

毎年少し寂しい気持ちになります

この世界に入ったきっかけは

母の癌の治療と看取りの経験でしたので

その死をもって母は

私の人生の志事(仕事)を残してくれたといえます

母の闘病生活中の言葉や人間模様は

今でも色濃く私の記憶にとどまっていて

自分のセルフケアや生き方

患者さんの指導の時に

ひょこひょこっと顔をだします

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◆◇ なにをすればいいんですか? ◇◆
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母は自分が全く健康だと思い込んでいて

そこからの発病だったので

知識もなければ、

健康維持や増進なんて全く興味もなく

患者としてこういう治療がしたい、などという

自分の意思をどうもつかなんてビジョンはまったくなし

初めて癌だと知ったときから

口癖になったのが・・・・

「わからない」

「どうしたらいい?」

「先生どうぞよろしくお願いします」

「決められないから葉子ちゃん決めて」などなど

それまで、周りの事や人との調整を図りながら

うまく自分で進め、人生を愉しんできた

私の中では太陽のような存在だった母からの

初めて聞くネガティブな言葉の数々でした

わたしも今でこそ、

そりゃびっくりするよね~

いきなり進行度の高いステージⅢの癌(16年ほど前の診断)と言われ

知識もないし、覚悟もないにきまってる

と、冷静に考えられるのですが

その当時は、

それまでの母とあまりにも違う様子に驚き、イラつき

自分の知識のなさや、父のうろたえぶりにも腹が立ち

家族もパニック状態に

結局・・・・

色んなことを試しましたが

タイミング悪し、後の祭り、間に合わない

あっという間にあちらへ逝ってしまったのは

苦しむ母を長い間見ることなかったという意味では

まだラッキーだったのかもしれません

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◆◇ 患者としてどう生きていくか、家族としてどう寄り添うか◇◆
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その後、紆余曲折を経て

整体と出会い、私の世界は一転したわけですが

母の罹患、死、から学んだことがすべての始まり

そこからたくさんの学びを得ることとなりました

おのころ心平氏はじめ

多くの医療従事者や健康関連の研究者の先人が

おっしゃっている、

「病気は気づきを与えてくれる」

「どう治療するかは、どう生きたいか」

これをまざまざと体感したわけです

もし、母が病気と折り合いをつけ

自分らしく生きるということに覚悟を決め

私たち家族が

たとえその希望がワガママであったとしても

その意志に寄り添い

冷静に選択肢を示唆してあげることができていれば

もっと居心地のいい旅立ちを

させてあげることができたのではないかと

思っています

というわけで・・・・

「どう生きていきたいか」を考えることは

「日常できるセルフケア」なんだ!!

ということに、気付かせてもらった

母の死にまつわる経験値

母の日は

私にとっては再度原点に戻る日

母に心を寄せお花を買って帰る日

でもあるのです

いちい葉子 整体師
からだデザイン研究所代表。女をあげる整体指導士。
ホリスティック医学の考え方をベースに、整体体操と食養生法を組み合わせたオリジナルのメンテナンス法を使い、自然治癒力を高め、美と健康を自ら創造していくノウハウを提供している。著書に『40代からの女を上げる整体学』
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